夏休み大遠征 第5章 ~稚内ってどうやって「わっかない」って読むんだよ~

まあ北海道の地名自体なかなか読みづらいのが多いのは既知。

駅名だけでも

留辺蕊(るべしべ)

北一已(きたいちやん)

占冠(しむかっぷ)

倶知安(くっちゃん)

長万部(おしゃまんべ)

など挙げるときりがない。 

 

 

9月4日

朝8時前、乗り込む列車はキハ261系気動車スーパー宗谷1号」稚内行き。

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札幌ー稚内間396.2kmは気動車特急では一番走行距離が長い。まさに最果ての地。参考までに、熊本ー広島間の新幹線での距離は399.1km。いかに北海道が広いか、この特急が長距離走行してるかお分かりだろう。

 

5時間以上かけ、13時ちょうど、稚内駅に到着した。

雨が降っていた。名寄(なよろ)を過ぎたあたりからなんか雨が降り出していた気がしていたが。

さて、この稚内駅、日本最北端の駅である。

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これで最東端駅、最北端駅をコンプリート。

 

ここからバスに乗り換える。

そういえば北海道ってだだっ広いから道も広くて、そのうえ人口密度が低いので渋滞することが全然なくて、バスが結構正確な時刻で運行してるんですよね。

オラ見習えや、平均12分くらい遅れる熊本のバス会社。

 

 

バスに揺られること40分。日本の最果て宗谷岬に到着。北方領土を除き、日本最北端である。

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宗谷岬のポーズ

 

この地点ですでにドシャ降り。傘をさしても強風で壊れそうになるため、雨に濡れる選択肢しかなかった。

宗谷岬のポーズを撮ってる時もおばちゃんに傘をささなくてもいいの?と心配される。

 

 

 

本日やったことは以上である。はい?

宗谷岬の滞在時間は30分。一方、札幌からの移動時間が往復で約12時間。このために。この日はこれ以外何もできませんでし・・・

 

あ、でも札幌に帰って、インターンで一緒だった北海道出身の子に絶対食っとけと言われていたジンギスカンを食べましたね。ホントにうまかった。

一人焼肉も慣れた。

 

なお、晴れてて視界が良ければ樺太サハリン/ロシア)が見れるそうです。それ以前の問題。

 

・・・と、稚内はロシアに一番近い都市である。それで道路の案内標識がこんな感じに。

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スパシーバ。

夏休み大遠征 第4章 ~今もっとも網走が似合う男~

 

9月2日

 

西帯広駅から帯広駅までキハ40系気動車で移動。帯広スーパーおおぞら(第3章参照)に乗り換える。

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往年の名車キハ40系(JR北海道カラー)

 

こうして釧路まで移動。さらに釧路では「くしろ湿原ノロッコ1号」塘路行きに乗り換える。

 

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ノロッコとは、釧路湿原や富良野のラベンダー畑など景色を楽しむために低速運転する様子の「ノロノロ」と先頭がディーゼル機関車でそこから客車が連なる「トロッコ」の組み合わせの造語である。そのまんま。

 

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車窓から見た釧路湿原

 

 

塘路駅で数十分待った後に折り返し、釧路湿原駅で下車。展望台へ徒歩で向かう。

 

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展望台から見た釧路湿原。蚊がクッソ多かった。

 

 

1時間後に来た列車は摩周・川湯温泉足湯めぐり号

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この列車、摩周駅と川湯温泉駅で十数分停車し、その駅にある足湯につかることができる。ただ、網走方面まで乗り換えなしで抜ける列車は少ないので、単純に網走まで抜けたい地元利用者も多かった。ってかそもそも使ってる車両は普通の通勤列車だし。

 

 

3時間強かけ、夕方網走に到着。翌日網走観光の予定であったが、あいにく網走にもネカフェはない。

ここでやっぱりフリーパスの利を生かす。

網走から1時間弱の北見まで移動する。北見は帯広同様商業都市であり、ネカフェもある。

 

ということで、網走駅で特急オホーツクに乗り換える。

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18時過ぎに北見駅に到着。晩飯に焼肉に行った。焼肉に玉ねぎは欠かせない厨なので、北見名産の玉ねぎも食った。

 

 

 

もちろん一人で

 

 

 

 

 

 

9月3日

ネカフェ最寄り駅の西北見駅から普通列車で網走駅まで移動。ちなみに特急の始発に乗っても網走到着は12時を過ぎる。札幌から来てるので到着はかなり遅くなるのだ。

 

 

網走駅からバスに乗り換え、目指した先は

 

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網走監獄

今から投獄されますグッバイ。ってなんでやねん。

これは確かに旧網走監獄であるが、今は博物館網走監獄となっている。ちなみに少し離れたところに現在のそれである網走刑務所がある。

 

 

網走はもともと何もなかったが旭川までの道を開拓するため、網走の住民を大きく超える人数の囚人たちが送り込まれた。死者を多く出した過酷な開拓作業により、旭川ー北見ー網走の道が開通した。この道沿いの町の発展はこれらの犠牲の上にある。

 

 

そうです。結構いろいろ楽しめた施設だった。

 

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看守と犯罪者

 

 

 

 

あとは昼に青いカレーの流氷カレーを食っては

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流氷(一応本物)見たり

 

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クリオネ見たくらい。

 

 

特急オホーツクで札幌まで戻り、晩飯には札幌と言えばコレ、みそラーメンを食ってやっぱりネカフェで泊まった。これで道東編はおしまい。

 

 

 

翌日は道北。北の大地まで来たんだから、その北の最果てまで行ってやろうじゃないか。

夏休み大遠征 第3章 ~北海道の闇~

8月31日21時前

小樽港に到着。歩いて市街地まで移動すること30分。

 

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小樽運河

 

 

小樽はまだまだ見どころが多いが、今回は見送った。また、先に言っておくが札幌周辺の観光も全くしていない。今回はむしろ北海道の端を旅する。

というのは、北海道はまた来るだろうし、札幌周辺ならいくらでもチャンスはある。そして今回はとある武器がある。

 

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みんな大好きフリーパス。7日間で26230円。

ちなみに九州のフリーパスは3日間で30860円。(誕生月なら20570円)

 

 

なぜ北海道はあんな広大な大地を7日間旅してもこの安さなのか。

というのは、九州はまず新幹線という大正義がある。そのため九州は値段設定が強気だ。

そしてもうひとつ。列車の発着数が圧倒的に違う。その理由は人口密度の違いがある。

九州の都市北海道の都市を人口基準で混ぜてランキングをつくってみた。九州の都市の規模と比較し、北海道の都市の規模が推測しやすいと思う。

 

1.札幌 1,880

2.福岡 1,463

3.北九州 977

4.熊本 734

5.鹿児島 606

6.大分 474

7.長崎 443

8.宮崎 440

9.旭川 356

10.久留米 302

11.函館 288

12.佐世保 261

13.佐賀 238

14.釧路 190

15.苫小牧 174

16.都城 170

17.帯広 169

18.諫早 140

19.小樽 137

20.八代 132

(単位:千人)

 

圧倒的札幌1点集中。

そして北海道2位の旭川でも一気にがっくりと落ちる。

こんなんで九州みたいに列車バンバン(1時間に1本)走らせてたら採算が合わない。すでに採算合ってないんだけど。

 

広大な土地ながら列車の本数が少ないためこの切符が使いにくくなり、それが安い理由であるだろう。確かにこの発着数の制限には大変苦労した。(のちのちエピソードが出てくるかもしれない。)

 

 

 

なお、札幌での観光はしなかったが、宿泊拠点にはした。北海道はその土地の広さゆえ、特急でないと非常に厳しい(フリーパスを買った理由でもある)がその特急は、ほとんどすべて札幌発着である。

 

スーパーカムイ 札幌~旭川

スーパー宗谷サロベツ 札幌~稚内

オホーツク 札幌~網走

スーパーおおぞら 札幌~釧路

スーパーとかち 札幌~帯広

北斗・スーパー北斗 札幌~函館

すずらん 札幌~室蘭

 

 

ということで小樽駅から札幌駅に移動し、駅前のネカフェで泊まった。

 

 

 

 

9月1日

ということでここからが本番である。まずは道東を侵略する。

283系気動車スーパーおおぞら」釧路行き

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小さい頃一番見た目が好きな車両だったと思う。かっこいい。

 

 

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こいつらぴょこぴょこ動く。かわいい。

 

 

約4時間で釧路駅に到着。さらにキハ54系気動車「快速ノサップ」根室行きに乗り換える。

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気動車で1両編成の快速なんてなかなかこっちじゃ見ないよね。

一応、福岡県内の快速・特急停車駅の鹿児島本線沿線の人でしたから初めて2両編成の快速・特急を見たときはなんやこれ思いましたね。それが九州内での出来事。

北海道の輸送密度の闇は深い。

 

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扇風機には国鉄のマークが。古い車両である。

 

 

 

釧路ー根室間の列車はだいたい2~3時間に1本くらい。途中浜中駅では列車交換を行う。なお、浜中町モンキー・パンチの出身地であり、釧路ー根室間の列車の一部はルパン三世のラッピングが施されている。

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7時過ぎに札幌を出て、特に遅れもなく14時前に根室駅に到着。さらにバスに乗り換える。

こうして納沙布岬に到着した。

 

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うーん重い。

いわゆる北方領土南鳥島を除くと、日本の最東端はここである。

霧が濃かったのでほとんど先が見えない。

 

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その北方領土返還を願うモニュメントをバックに、納沙布岬のポーズ。ひざ曲げすぎた。

 

 

ということで釧路に戻るその前に、絶対に立ち寄りたかったところは

 

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日本最東端駅東根室。西大山に行けなかったので(南九州編参照)これで最初の端駅である。

 

 

さて、早めに寝床を考えよう。札幌まで戻ることも考えたが、時間のロスが大きすぎる。釧路にネカフェはない。安く泊まれるドミトリーも空いてなかった。

 

そう、釧路ははっきり言って何もないのである。

さっきの人口ランキングでは釧路は道内で4位の都市。

だから、インターンの時に北海道出身の子に釧路について聞いた。

田舎だよ、と答えられた。

 

 

行ってみると予想以上に田舎だった。

よっぽど後述の帯広のほうが栄えている印象を受けた。

なぜ、釧路に人が集まっているのだろうか。

これはあくまで私の一つの仮説ある。

 

今、日本で唯一炭鉱があるのはここ釧路だけである。

また、海に面しており、魚も多く取れる。

さらに、かつて釧路湿原を開拓していたことで伐採していたはずだ。

恵まれた北海道の大地特有の農産物もあっただろう。

これらの資源、石炭・水産物・木材・農産物を輸送したり、それらに依存した工業で都市発展してきた。

しかしエネルギー革命に伴い、また、釧路湿原の保護運動により大きな利益をもたらしていた資源生産が激減し、街は衰退したのではないだろうか。そして人口は工業団地の名残ではないだろうか。

なお、現在でも港は活発であり、それによって生活物資は十分供給されるため人口減少スピードは軽減され、とりあえず4位の座は守れてるのだろう。

 

とはいえこのような経緯だったため商業都市とは言えないので田舎という印象はどうしてもぬぐいきれない。

当然宿もない。

さあここでフリーきっぷの職権乱用である。職権?

帯広まで戻ればネカフェがある。これなら札幌まで戻らず、安く泊まれる。

ということで1時間かけて帯広まで戻った。

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非電化路線に突然の高架駅。

とにかく腹が減っていたので南口からしばらく歩くも飲食店がまったく見つからず、飲食店は駅の北側だったという痛恨のミス。

 

釧路と違って、こちらは商業都市として発展してきたので釧路よりも人口少ないが、都会という印象を受ける。

 

 

名物という豚丼を食ってさらに西帯広駅まで移動。その駅から歩いて30分弱のネカフェでゼロの使い魔を読んで寝た。

夏休み大遠征 第2章 ~狂気の舞鶴鎮守府~

 

それでは名古屋にインターン

の前にラーメンを食いに行った。

 

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ほぼって何%ぐらいなんすかね。

 

 

 

 

 

 

8月25日

 

ということで来ました名古屋。

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改修中のためちょっと残念な感じの名古屋城

 

 

インターンは遠距離から来た者は合宿所を使ってよいことになっていた。合宿所と言っても、近くのマンションである。

合宿所の部屋に入ると、妙に親近感のある大きさで正方形の、カバーがかかったテーブル。ふかふかそうな椅子が4つ。これはもしや・・・

 

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なんで全自動雀卓があるんですかね・・・

 

メンバーには初めて麻雀をやるものもいたが、毎晩ベッド争奪戦(ベッドは1つしかなかった)のため麻雀を打ち続けた。その初心者、早速三倍満ツモという強運。

 

 

 

 

 

 

 

肝心のインターンの内容は覚えてない。

 

 

 

 

 

 

 

 

8月30日

名古屋から帰った翌日、秀が1週間修行の旅に出るから家を空ける、それに合わせてこの日に北海道に向けて出発することにした。

 

 

特急きのさきで福知山まで行き、乗り換えるとき、外国人から声をかけられた。

外"Is that train for KINOSAKIONSEN?"

俺、混乱してとっさに

俺"Yes,that's KINOSAKI Express."

 

 

 

特急きのさきは今乗ってきた特急だろがあああああああああああああああああ

 

 

 

ということでここからは北近畿タンゴ鉄道に乗り換え。快速丹後あおまつ天橋立行きに乗る。

察しがいい方はもうお分かりであろう。

 

 

 

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日本三景のひとつ、天橋立です。

 

さらに移動し、西舞鶴駅で再びJR舞鶴線に乗り換え。1駅で東舞鶴駅に到着。

 

さて、舞鶴といえば舞鶴鎮守府護衛艦見ていきましょう。

 

こちらはあたご。

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こちらはみょうこう

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こちらはしまかぜ。

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!?

 

完全に毒されてやがる・・・

 

護衛艦しまかぜの定係港は佐世保です。

 

 

ちなみに舞鶴のアベニュー(横の通り)の名前は戦艦の名前がつけられています。

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さて、なぜ北海道に行くのに舞鶴に来たのかというと、フェリーで行くからです。しかしフェリーの出港は0時半、深夜である。

 

実は舞鶴はシャッター街になっているところが多く、正直店という店が少ない。日が沈めば何もできなくなる。

 

時間をつぶすため、少しは栄えている駅前まで戻ったが、疲労がだいぶきている体にむち打ち、片道30分かけて歩いて行った先は

 

 

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ぜかましちゃんと記念撮影。このためだけに片道30分。

これが芸人魂である。

 

 

 

まあ都合よく時間がつぶせたので戦艦フェリー「あかしあ」で北海道小樽に向かう。

 

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出港時刻は日をまたいでおり、疲れもあってか、すぐに眠りについた。

 

 

 

翌日朝、甲板に出ると

 

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一面の海!

 

こんな感じなので21時間携帯が使えない。

 

でも映画上映があったり、なんだかんだ暇することはほとんどなく、船内は快適だった。

大浴場も貸切だったので裸体を誰もいない海に向けて見せつける行為など。

 

 

 

夕方になるとサンセットクルーズを楽しめる。

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暁の水平線に勝利を刻みなさいっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

※暁とは日の出前のことです。

夏休み大遠征 第1章 ~岡山はクソ~

今回の遠征は大きいものである。

 

まず生活拠点が京都に移される。理由は、中学時代からの腐れ縁、秀の家に泊めてもらうためである。腐れ縁というかゴミというか。

名古屋に行き、設計会社C社のインターンシップを受ける。

北海道に行き、北海道を回ってトワイライトエクスプレスで帰る。

山梨に行き、鉄道会社F社のインターンシップを受ける。

これらを、京都を拠点にして行う。

 

秀と一緒に18きっぷで京都に向かうことにした。私は熊本から両者の実家がある瀬高まで移動し、秀と合流、一緒に京都へ向かうことにした。

 

 

 

8月22日

早朝、まどマギDVDを見ながら時間をつぶし、輪行のためチャリを解体して最寄り駅まで担いで行った。

 

 

なぜ駅までチャリを押して駅で解体するという考えが思いつかなかったのか。

 

 

余裕をもって始発で行くつもりだったが1本遅れた。まあ始発もその1本後も、乗り換えの都合で結果は変わらないのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はずだった。

瀬高駅にて秀と合流。そこで見たのは

「大雨のため列車に遅れ、運休」

次出る電車は12分後

 

 

 

じゃない。時刻表と違うぞ。そういうことか。

 

秀キレる。そりゃそうだ。俺が乗ってきた電車に乗ればよかったんだからな。

まあそれでも遅れ30分程度。そこまで致命的な遅れではない。

 

 

 

 

 

 

はずだった。

次の電車は二日市で後続の快速列車に接続らしい。

二日市1番乗り場に到着後、接続列車は階段上って別のホームの3番乗り場だと駅員は言う。チャリもって階段乗降大変なんやで。言われた列車に乗る。

だが、1番乗り場のホームの向かい側2番乗り場に後から列車が来て、こちらの列車より先に発車した。

 

 

あっちの方が快速じゃねえか!!

 

 

 

博多駅でまた乗り換えの必要が出てきた。この地点で11時前。すでに私が熊本を出発して5時間以上経過していた。

次発は準快速小倉行き。電光掲示板にそう書いてある。とりあえずこれに乗れば九州脱出までリーチや。

 

とりあえず二人ともトイレをすませた。もう一度電光掲示板を見ると先ほどの準快速が無くなってる。どういうことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駅員「あ、大雨のため運転見合わせとなりました」

 

 

 

両者これにはさすがに憤怒

 

 

もちろん駅員にあたってもどうしようもないのでさらに次の快速を待つ。

 

 

 

 

なんとか九州を脱出し下関に到着。この地点で昼過ぎ。果たして本日中に京都にたどり着けるのか・・・?

下関では岩国行きの列車が1時間以上待ち。モスで昼飯をとって時間をつぶした。そもそも今まででひとつでも順調にいっていれば乗り換えに10分もかからず、前の列車に乗れたはず。

 

岩国からさらに広島へ。後続の列車がより先に進めてくれるが、九州でのトラウマが強く、とにかくできるだけ早く、できるだけ遠く行こうという方針のため何もない駅で長時間の乗り換えを余儀なくされた。

 

広島で途中下車し、ちょっとお土産を買ってさらに糸崎へ。糸崎で岡山行きの列車に乗り換える。

 

糸崎駅から岡山駅行きの列車にはトラウマがある。以前冬コミに行ったときに、同じ列車に乗ったが、東福山駅で急病人のため27分遅れ、岡山駅で人身事故のため1時間半遅れを食らい、乗る予定だったムーンライトながらを逃したどころか、名古屋まで行くことすらできず、大垣での宿泊を余儀なくされたことがある。

 

鬼門の東福山駅は何事もなかった。倉敷駅に到着の際、秀と同時に「倉敷商業」と言うくらいには野球バカ。雰囲気がよかった。

 

こうして岡山駅まであと2駅。そんなときに事件は起こった。

 

 

「前方車両の故障のため信号停車します」

車掌のアナウンス。前回岡山駅で足止め食らったときとまったく同じシチュエーションなんですが。

 

 

岡山駅到着時には21時をまわっていた。長旅の疲労。幾重もの遅れ。もう怒りは限界であった。それにとどめをさすのが岡山駅3,4番乗り場接近メロディーである。

 


岡山駅接近メロディー 「線路は続くよどこまでも」 - YouTube

 

無駄に壮大な前奏

 

煽りスキル満載のメロディー

 

線路は続いても列車は出ない

 

 

 

そもそも接近メロディーだから、この音楽を聴くと、「お、やっと出れるのか」って思うじゃん。

 

 

 

 

 

 

 

4回くらい、遅れのために足止め食らった人達を降ろす回送列車が来るたびにこのメロディーを聞かされたのである。

 

 

しかもこうやって足止め食らうのであれば、仮に今まですべて順調にいってたとしても結局ここで ・・・

 

 

書ききれない岡山へ怒り。姫路で新快速京都行(終電)になんとか乗れたときの達成感。長かった。まだ終わってないけど。

 

 

最終鬼門高槻駅(いわゆる高槻メンヘラ)もクリアし、なんとかその日のうち(25時)に京都駅に到着した。

その日の夜はタクシーで秀の家まで向かわざるを得なかったがまあ仕方ないだろう。

 

 

なお、京都駅前の牛丼店なか卯にて頼んだ飯がお互い確認しあってもないのに(券売機方式なので)、メニューからドレッシングまで丸被り。

ホモだと疑われても仕方ない。

南九州遠征後編

 

前回のあらすじ

 

8月9日

予約していたバスが台風のため運休。

また国分以東の日豊本線も運休。本日中に宮崎に行こうとしていたのにこれで詰んだ。

 

また、この日指宿温泉を堪能し、JR最南端駅である西大山駅に行こうと思ったらこちらも台風のため運休。仕事しろ。

 

それでも指宿以北は運行していたので西大山駅と指宿観光を諦め、8つめのD&S列車、特急指宿のたまて箱

 

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脱線事故のため運休していたがつい最近運転を再開した指宿のたまて箱。もともと指宿観光のため夕方に行く予定だったが昼前の便に変更した。万一台風がひどくなり指宿に閉じ込められたらたまったもんじゃない。とりあえず鹿児島中央駅に戻る。

 

なお、クソガキ(前編参照)が乗り合わせていた。今度は指宿駅のスタンプで遊んでいた。

 

九州新幹線は動いているため、このまま帰ることもできた。明日移動できる保証はないからである。それでも鹿児島に残り、翌日は通常運行してることに賭け翌日始発で宮崎に行くことにした。

 

 

8月10日

 

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なんとかなった。

宮崎ー南郷間を走る特急海幸山幸。これですべての列車を制覇した。

あと、宮崎には自動改札機が無いって本当だったんですね・・・

 

 

飫肥駅で下車。数時間ほど散策する。

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飫肥は城下町である。食べ歩きしとりあえず高いところが好きなバカは城に潜入。

 

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もう悲壮感しかない。

 

 

帰りはバスで宮崎に戻る。

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鵜戸神宮で途中下車。

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崖下のこの穴に玉(5個100円)を入れるとなんでも願いがかなうとか。

願いと言ったらもうアレしかないでしょ。

だがクソ大学生がたむろしてなかなか投げることができない。

そんな中クソ大学生

A「入ったwwwwwウェーイwwwww」

B「なんば願ったと」

A「え?彼女と別れたい。」

 

 

ここから突き落としたろか?

 

 

 

私は4投目で入りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近彼女できた奴がいるんですよね。

そういえばお願いするときに主語を言ってませんでしたね。確かにお願いは叶った。

俺ではなく。そいつに。

 

 

 

みんなもお願いごとをするときはちゃんと主語をつけようね。

 

 

 

なお、この投げ入れる玉、近くの小学校で作っているそうです。ということで玉の売上はその小学校に行きます。私はわざわざクソ暑い中途中下車をして、小学校の図書室の本の金を寄付したんですね。

 

 

鹿児島中央駅に戻る電車は14時半。これはもう出た後。その次は21時。いろいろ察した。

 

 

鹿児島中央駅近くで1泊。といっても予定変更だ。

まず西大山駅は行っておきたいので4時半起き。そこから普通列車を乗り継ぎ、スタンプラリーのために阿蘇駅三角駅により、実家のある瀬高駅まで戻る。

 

既に相当な疲労が・・・

 

 

 

 

 

 

8月11日

 

6時16分起床。ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1か月前もやらかしましたよね(関東遠征前編を参照)

 

延長料金400円を払ったら所持金362円となった。あと20分寝過ごしていたら破産していた。

 

結局西大山駅を諦めることに。

吉松駅に向かっていたら途中で寝ていた。起きたら見覚えのある赤い車体、しんぺい号である。(前編参照)吉松駅で乗り越すところであった。なお吉松駅の時刻表は以下のとおりである。

 

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致命傷を負うところでしたね。そんなこんなで実家にたどり着き、今回の遠征は終了。

 

 

 

 

今回は失敗でしたね。台風をかわしきれなかった。

また別で指宿・西大山駅に行こうと思います。

 

 

 

 

 

次回予告

キング・オブ・寝台列車トワイライトエクスプレス!そしてはぢめての北海道。

 

 

 

今日の一句

なんで俺モテないん

芭蕉

南九州遠征前編

 

どうも、5日後インターンなのに準備がまったくできてないうえ、行ってる間に親が来るので片付け(主にスケベ本)に手間取っているしらさばくんです。

帰省などはさみ遅れました。今回は鹿児島、宮崎に、九州の残りのD&S列車制覇に行きました。

 

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8月8日

熊本駅より八代、人吉まで普通列車を乗り継ぐ。

人吉では1時間の乗り換え時間。

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これモニターにする意味あったんですかねえ・・・

 

そしてD&S6個目の列車、しさぶろう・しんぺい。

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 なお、この列車下りはいさぶろう、上りはしんぺいという名前になる。

 

 

この列車には絶対乗りたかった。まず人吉を過ぎて最初の駅、大畑駅

 

 

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この駅はループとスイッチバックが併用されている唯一の途中駅である。

ループ上から大畑駅およびスイッチバックを見下ろした光景。

 

2駅目の矢岳駅にはSLが展示してある。

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その横で記念写真を撮る20歳独身

 

矢岳駅を過ぎると日本三大車窓が広がっていました。

 

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川内川も見えます。

なお、そのうち一つの根室本線狩勝峠は旧線となり廃線

 

 

3駅目の真幸駅には幸せの鐘が。鳴らすと幸せが訪れるらしい。

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おいクソガキおめえ何回鳴らしてるんだよ

 

結局私は時間切れでならせませんでした。私に幸せになるなと申すか。

 

終点吉松駅では7つめの列車、はやとの風とご対面。

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大隅横川駅や嘉例川駅など古き良き駅舎を途中下車で見てきて鹿児島中央駅に到着。9か月ぶりである。

駅で黒豚とんかつを食いながら今日はくもりだったな、と。

 

バスで指宿に行く途中、知覧で下車。

なんか途中強い雨が降った気がするしバスの運転めっちゃ荒かった気がするが気にしない。

 

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特攻平和会館で1時間。再びバスに乗り指宿の民宿へ。この地点で雨アンド雨。

 

 指宿に到着すると暴風雨に。ん・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月9日

 

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ヤバい

 

 

 

 

 

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ヤバい

 

 

 

後半へ続く