指宿・西大山リベンジ編
時は2014年11月30日。
更新しろよ。
日をまたいで日曜日になったその日、どこか行きたいなという思いが出てきた。
ふと浮かんだ指宿リベンジ。詳細は南九州編を参照されたし。
日帰りで指宿いけるんじゃないか、そう思ったが壁にぶちあたる。
1.節約旅行のため1回分3600円の普通列車のみ使用可のフリーきっぷを利用すること。
2.日帰りとあるが、月曜は学校なので確実に日帰りしないといけない。
3.スタンプラリーに参加するため吉松駅を経由する。
4.主なる目的としては指宿観光およびJR最南端駅である西大山駅への到達。
5.熊本始発で吉松を経由して普通列車のみを乗り継ぐと指宿観光する暇がない。
6.指宿観光しようとすると西大山駅まで到達できない。
これらの課題を解決できる唯一の手段があった。
午前5時頃
八代駅。手段とはこうだ。
八代までの40kmを徹夜で自転車で移動。5時43分の人吉行きの始発に乗る。
こうすれば乗り換えのロスも少なく、12時すぎには指宿に到着できるという算段だ。
八代→人吉(キハ40)
画面右側の袋は自転車の輪行袋
途中で鹿と衝突したが数分で運転再開。乗り換え余裕8分だからね。
人吉→吉松(キハ31)
乗務員3名。ワンマン運転なのに。
乗客2名。俺と外国人女性。YOUはなにしにここへ?
人吉駅を出て民家も見えなくなり、いよいよ急こう配の線路にさしかかる。
その時事件は起こった。
キュルキュルキュル
そんな音を立て、列車は止まった。
ちょ、なにしてんすか。
運転手に聞いたところ、線路が濡れていて軽い車両だから車輪が空転しているらしい。
ちょっと物理の話をしよう。
摩擦力Fと摩擦係数μと垂直抗力Nの間には以下の方程式が成り立つ。
F=μN
つまり摩擦力は垂直抗力に比例する。
重い車両ほど摩擦力は大きいため燃料を余計に消費する。
一方今回の軽い車両は
軽さゆえ重力が小さい。そのため垂直抗力も小さく、結果摩擦力が小さくなるため車輪が空転してしまうのだ。
特に線路が濡れて摩擦係数が低いため写真のジョウロの中に入ってる砂をまくことで摩擦係数、ひいては摩擦力をあげて空転を防ごうということだ。
空転のため列車がだんだん遅れていく。
でもスケジュール的に3時間ほど余裕がある。
むしろこれはめったにない体験をできるいい機会だった。
早速遅延情報に反映されてる。
こうして何度も空転が続き、そのたびに停車し、砂をまく。
徒歩のほうが速い。
外国人女性が英語で(乗務員が)何をやってるの、と聞いてきた。
その外国人女性は次の大畑駅で降りて行った。約2時間遅れの到着である。
あと余裕1時間かあ・・・でもこの調子だと次の矢岳駅までも登り勾配なので厳しいのでは?
乗務員「昨日も同じことがありましたけど大畑からは大丈夫ですよ」
安心した。トイレ休憩のあと大畑駅を発車した。
キュルキュルキュル
やっぱり空転しました☆
さらに遅れる列車。
焦る俺。焦っても意味ないんだけど。
俺「最悪吉松からは特急(はやとの風1号11:25発)に乗れればいいんですけど・・・」
乗務員「どうでしょう、どちらまで行かれるんです?」
俺「指宿に15時半までに」
乗務員「最悪吉松駅からタクシーですね」
タイムリミットは11:59の普通列車。これに乗れれば希望はある。
といっても指宿温泉に入ってから西大山まで自転車で移動を1時間でしなければならない。実質温泉か西大山どちらかをあきらめなければならない。
そういう意味でも特急料金と乗車券を別に購入してでも特急に乗っておきたい。
が。
無念。吉松に約4時間遅れ、12時過ぎに到着。
でも吉松からの列車が待っててくれたので希望がつながった。
いい経験とか言ってた3時間前の俺をブチ殺したい。
そこからは隼人、鹿児島中央で列車を乗り継ぎ、往路最後の山川行きの列車に乗る。
徹夜なので列車に乗ってすぐに寝た。
ふと目が覚めると中間駅の中名駅だった。雨が降っていた。また寝た。
1時間後また目が覚めた。中名駅だった。また寝
景色変わってねえぞ!!!!!!!!!
どういうことか乗務員に聞くと雨で列車が止まったらしい。
脆弱。廃線不可避。いや、ガチではあるんだけど。
この地点で西大山はおろか指宿に行くことすら不可能となった。
どうせ無理なんだはやく帰りたい。
いつ再開するか聞いてみた。
乗務員「中央駅に聞いてみてください。こっちも心折れそうなんですよ。」
電話。
中央駅「わからないです。」
知ってた。
乗務員「そこから鹿児島市内行きのバス出てますよ。」
なるほどね。メドつかないしさっさと帰ろう。
少ない
雨宿りのため列車に戻って30分ほどバスを待つ。
バスがきた。
が、満員。
積み残された俺がまた列車に戻ると運転再開のメドがついたらしい。数十分後運転が再開され、鹿児島中央行きの列車に乗ることができた。
今日は1日、そしてフリーきっぷを消費して何も成果を得られなかった。
絶望にくれる俺は重大なことに気づいた。
終電がない・・・
この日の成果:なし
この日の出費:5390円(フリーきっぷ3600円+鹿児島中央→川内新幹線1790円)
結局翌年3月21日に再リベンジをした。
さらっと書くけど、指宿温泉で18きっぷ失くして新幹線で帰った。
もう二度と行かない。
京阪沿線周遊編
時は去年11月2日
そう、この時期は学園祭!みなさん楽しみましたか?
私は楽しめないと知っているので京都に行ってました。今回はその中のとある1日。
宿泊先である秀宅からバスで1本、出町柳駅に到着。
今回購入したのはこのきっぷ。
このきっぷは京阪電鉄全線および比叡山に登って参拝するために必要なすべてのきっぷがセットになったスグレものである。
京阪電鉄に関して簡単に説明すると、大阪京都間を結ぶ鉄道はほかにJRと阪急がある。両者ともほぼ最短距離で結んでおり、一方京阪は枚方市など少し遠回りの経由であるから時間がかかる。ではなぜ京阪が選ばれるのか。
高槻を通らないからである。
高槻に関して少し思い出話をしよう。ちょうど1年前の今日の話である。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
1年ほど前、新大阪駅から京都駅へ急いでいるときに新快速に乗っていたが信号停車でずっと遅れていた。後続の快速列車にさえ追い抜かれる始末。キレそうだったが、車掌いわく高槻駅にて急病人らしい。
やっと列車が動き出し、高槻駅に到着し、ドアが開いたら男性6人がかりで持ち上げられる中年女性が一人さけんでいた。
「ああああああああ!」
「しぬうううううう!!」
「しぬううううううううううううううう!!!!!」
「お前らこの痛みわからんやろ!!!!!!!!!!!!!!」
「ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
私は閉まるドアの向こうのその光景を茫然と見ていることしかできませんでした。
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ということで叡山電鉄で比叡山のふもとまで行き、ケーブルカーに乗り換える。
この急斜面。
列車交換は、これは釣瓶式といい、2か所から同時に列車を発車させ、ちょうど中間地点で交換する。日本のケーブルカーはすべてこれである。
到着後さらにロープウェイに乗り継ぐ。
さあつきました比叡山山頂。
延暦寺。雨が降っている。
登りは京都側からだったが帰りは坂本(滋賀)方面に抜けるため坂本ケーブルで下山。
途中琵琶湖も見える。
琵琶湖をバックに。
地面にセルフタイマーセットしたカメラを置いて人目おかまいなし全力ダッシュで撮影。
京都に戻り、三条で乗り換え向かった先は
宇治。10円玉の表のやつ。
この後いつもは阪急で行くところを、今回はせっかくなので京阪を使い、大阪の淀屋橋まで行って帰ってきました。
ちなみに硬貨は絵が描いてある方が表らしいけど実用上では裏表ないんだってよ。
西九州制圧編
いよいよ春休み終わりです。みなさんは友達や恋人とどこへ行きましたか?
私は去年の10月25日の佐世保遠征(一人)についてつづります。
5時台の始発に乗り、普通列車をいくらか乗り継ぐこと4時間。
9時過ぎに到着。
佐世保駅。日本最西端駅である。これで日本の北、東、西の駅を制覇した。あとひとつ。
キヌダヨー
そして艦艇公開のある日だったのでこの日公開されている護衛艦「ありあけ」に搭乗。
あけぼの(108)と、ありあけ(109)
なお、他にも
あまぎり(154)、じんつう(230)、さわぎり(157)
これで4鎮守府のうち3つを制覇。なお、別の日にはしまかぜにも搭乗した。
他にもセイルタワーで海軍・自衛隊の資料を見て楽しんだのであった。
が!
こちらを見てほしい。
そう、この駅、「たびら平戸口」駅こそが真の最西端駅なのである。
じゃあなぜ佐世保駅が「日本最西端」って主張してたのかというと、正確には「JR最西端」だからである。
途中にある、佐世保中央駅から中佐世保駅までの駅間距離は日本最短の200mである。計測してみたら38秒で次の駅に到着した。
列車に揺られることおよそ1時間半。
真・最西端駅たびら平戸口に到着である。あとは最南端を残すのみ。次の列車まで1時間以上あるのつらかった。
というわけで間隔空きましたが次回は京阪編をお届けします。
夏休み大遠征 番外編 ~北海道グルメリポート編~
みなさまお久しぶりです。最後の日記が91日前とか気のせい。
なんでこんなに間隔が空いたかというと、まあそのうちお話しします。今回はやり残してた、北海道番外編、北海道で食った飯の数々です。
とある人物は「どっかいこう」のタイトルでグルメリポートしかしてないのですが、私はだいたい旅ブログなので基本グルメはそっちに譲っています。
本編にグルメ入れちゃうとごっちゃなるのでこちらにまとめることにしました。後は飯テロ対策。深夜に見る方はご注意。
時系列は多少前後します。
こちら、帯広名物豚丼。帯広駅前の定食屋にて。十勝牛ばかりに目が行くけど、豚丼は実は道東が発祥という話も。知らなかった。
帯広駅の南口と北口を間違えてなかなかありつけなかった思ひ出。
こちらは北見の焼き肉。その土地柄、質の良い牛肉が安く手に入り、12.5万人の人口に対する焼肉店が多い。写真の肉は生焼けに見えるが、これがうまいんだまた。
また、北見はたまねぎ生産量全国1位とのこと。塩玉ねぎもたまらない。
なお、一人焼肉。
網走にていただいたのは、
流 氷 カ レ ー
まさに飯テロ。
なんやこれ!青!この青は海を表し、白いヤツはチキンで、流氷を表してるそうです。
味はまあ、まずくはない。
北の端、稚内では宗谷牛を使ったサンドイッチ的なのをいただきました。
室蘭は焼き鳥が有名。
室蘭では「焼き鳥」に使うのは豚肉らしい。
北海道といったらラーメンですね。北海道3大ラーメンまとめて挙げます。
札幌のみそラーメン。
函館の塩ラーメン。
旭川のしょうゆラーメンです。
そして北海道といえばコレ、ジンギスカン。
北海道きたら絶対にジンギスカンは食っとけって言われたけど、本当にうまかった。私もおすすめする。
全然臭みとかないよ。
当然一人焼肉。
最後に洞爺湖でいたただい冷おしるこ。
洞爺湖に浮かぶ中島をイメージしたそうです。
で、北海道土産は
天パ野郎のアレ
夏休み大遠征 終章 ~哀しみの帰熊~
9月10日朝
F社のインターンシップのため夜行バスに乗り込んで富士急ハイランドで下車。もう会社名言ってしまってるようなもの。
いかに私が無能かわかったインターンでした。
9月12日
全日程が終了し、優待券をもらったので
富士急ハイランドで遊ぶで!!(スーツ一人)
おっさん「なんやアイツ・・・」
FUJIYAMAに乗ったで!!!
終電は19時33分。十分余裕がある。
はずだった。
富士山駅から大月、新横浜を経由して京都に帰る。富士山駅に到着した時に電車がちょうど出てしまったのが18時半頃。電車は約30分に1本なので吉田うどんを食いながら次の列車を待ってた。
富士山仕様吉田うどん
次発の電車で調べたら今日中には帰れない。は?
あと30分は余裕があったはずだ。
ポクポクポクポク・・・
チーン!
わかったぞ。帰りの電車を調べる際、富士急行線からJRへの乗り換えとなる大月駅から調べてたんだ!
そして富士山駅から大月駅までの電車の移動時間は1時間。ここから導き出される結論は・・・
さきほど逃した電車こそが終電である。
え、は、どうしよ。
夜行バスは今からとるのは厳しい。電車じゃ名古屋までしか帰れない。
ここでの判断力はさすが、いくつもの修羅場をくぐってきた俺。
東京で宿泊して翌日帰るのが安上がりだと判断した。
とりあえず新幹線のきっぷを払い戻し、中央線で新宿へ向かう。
寝床を探してると埼玉のI氏(7月の関東編参照)が快いオファー。オファーとは言わんか。
ということで時間調整をして埼玉に向かった。ちょっとした事件もあったが触れないでおこう。
今回は寝床を貸してくれるだけだったので翌日昼には出て、夕方東京観光(=秋葉原)して夜に夜行バスで帰った。
ラジ館復活してた。
京都に帰り数日後、つらいつらい現実が待つ熊本に帰った。岡山よりも何よりも熊本こそが一番クソ。
こうして夏休み1か月弱にわたる大遠征が終了したのであった。
最後にほぼ年中無休(第2章参照)にもう一度トライすることに。
「ほぼ」は0%
お知らせ
手短にいいます。
誕生日?そんなのどうでもいい。
夏休み大遠征シリーズは執筆者のやる気が無いだけでまだ終わってません。
夏休み大遠征 第8章 ~さらば北海道~
函館山から下山し、函館駅に戻る。駅前で塩ラーメンを食す。
日付が変わり、9月7日となった。
あれ?寝床どうすんの?
いらないんだなこれが。
1時前、静まり返った函館駅にとある列車が到着した。
DD51ディーゼル機関車と24系客車による急行「はまなす」札幌行き
現在、定期運行している(臨時ではない)JR全線において唯一の「急行」列車である。
昔は多く存在した急行列車も、今は新幹線、特急、快速列車の登場により、中途半端な立ち位置の急行列車は衰退していった。
この列車は22時すぎ青森を出発し、翌6時すぎに札幌に到着する、近距離の夜行列車。寝台の客車もある。
そんな特殊な立ち位置であるから生き残ったと言えるのだが、北海道新幹線の開通にともない廃止は濃厚。急行列車は絶滅する。
ということで座席に座り、そこで睡眠をとった。ケツが痛い。
6時すぎ、札幌駅に到着。少し時間調整をして、特急「スーパーカムイ」でもう一度旭川に向かう。
というのは、北海道3大ラーメン
・札幌みそラーメン
・旭川しょうゆラーメン
・函館塩ラーメン
こいつらをすべて食って帰りたかったからである。
駅から徒歩5分ほどし、朝9時に開店するラーメン屋に入りしょうゆラーメンをいただいた。
店主からはすぐに旅行者だとわかったようで、熊本から来たと答えると店主、「ああ、味千が有名な」
流石である。
カムイで戻り、スーパー北斗に乗り継ぐ。14時頃に洞爺駅に到着。さらにバスに乗り継ぐ。
こうして到着したのが洞爺湖。
あまり時間もなかったのでバスで戻る。
洞爺駅に16時半すぎ。ついに奴がきた。
この旅の大本命・・・
トワイライトエクスプレス!キング・オブ・寝台特急!
「はまなす」と同じく、DD51ディーゼル機関車と24系客車による運転。ただし、この機関車は五稜郭までである。
五稜郭からは電化区間なので電気機関車に付け替え。進行方向をかえ青函トンネルに入る。
1週間かけて旅してまわった北海道に別れである。
今度は札幌周辺やな。
青森でまた機関車を付け替え、進行方向が戻るころにはまどろんでいた。
9月8日
最上川を渡っているときに目が覚めたが2時ごろ。すぐにまた寝た。
起きたのは新潟県の直江津駅に到着する手前。
さて、内装はこんな感じ。
いやー、まさに夢の空間。
敦賀駅では周波数が変わるので(60Hzと50Hz)機関車をさらに付け替える。
付け替え作業中の電気機関車EF81。
こうして夢のような時間はすぎ、京都駅に到着。
去りゆく王者を見送って無事北海道の旅は終わった。