夏休み大遠征 第8章 ~さらば北海道~
函館山から下山し、函館駅に戻る。駅前で塩ラーメンを食す。
日付が変わり、9月7日となった。
あれ?寝床どうすんの?
いらないんだなこれが。
1時前、静まり返った函館駅にとある列車が到着した。
DD51ディーゼル機関車と24系客車による急行「はまなす」札幌行き
現在、定期運行している(臨時ではない)JR全線において唯一の「急行」列車である。
昔は多く存在した急行列車も、今は新幹線、特急、快速列車の登場により、中途半端な立ち位置の急行列車は衰退していった。
この列車は22時すぎ青森を出発し、翌6時すぎに札幌に到着する、近距離の夜行列車。寝台の客車もある。
そんな特殊な立ち位置であるから生き残ったと言えるのだが、北海道新幹線の開通にともない廃止は濃厚。急行列車は絶滅する。
ということで座席に座り、そこで睡眠をとった。ケツが痛い。
6時すぎ、札幌駅に到着。少し時間調整をして、特急「スーパーカムイ」でもう一度旭川に向かう。
というのは、北海道3大ラーメン
・札幌みそラーメン
・旭川しょうゆラーメン
・函館塩ラーメン
こいつらをすべて食って帰りたかったからである。
駅から徒歩5分ほどし、朝9時に開店するラーメン屋に入りしょうゆラーメンをいただいた。
店主からはすぐに旅行者だとわかったようで、熊本から来たと答えると店主、「ああ、味千が有名な」
流石である。
カムイで戻り、スーパー北斗に乗り継ぐ。14時頃に洞爺駅に到着。さらにバスに乗り継ぐ。
こうして到着したのが洞爺湖。
あまり時間もなかったのでバスで戻る。
洞爺駅に16時半すぎ。ついに奴がきた。
この旅の大本命・・・
トワイライトエクスプレス!キング・オブ・寝台特急!
「はまなす」と同じく、DD51ディーゼル機関車と24系客車による運転。ただし、この機関車は五稜郭までである。
五稜郭からは電化区間なので電気機関車に付け替え。進行方向をかえ青函トンネルに入る。
1週間かけて旅してまわった北海道に別れである。
今度は札幌周辺やな。
青森でまた機関車を付け替え、進行方向が戻るころにはまどろんでいた。
9月8日
最上川を渡っているときに目が覚めたが2時ごろ。すぐにまた寝た。
起きたのは新潟県の直江津駅に到着する手前。
さて、内装はこんな感じ。
いやー、まさに夢の空間。
敦賀駅では周波数が変わるので(60Hzと50Hz)機関車をさらに付け替える。
付け替え作業中の電気機関車EF81。
こうして夢のような時間はすぎ、京都駅に到着。
去りゆく王者を見送って無事北海道の旅は終わった。