C89前編
通称コミケ。
それは年に2回開催される、日本最大の同人誌即売会イベント。
またの名を、戦場という。
しかし、戦場はコミックマーケットだけではない。
コミックマーケットに向かう過程もまた、戦場なのである。
まだ日も昇らぬ12月26日の朝、某駅から快速博多行に乗る。
これが戦場のはじまりである。
さて、今回使うきっぷはこれだ。
みんな大好き青春18きっぷ(右下)。
実はコミケの参加は2回目であり、1回目も同様に18きっぷを乗り継いで東京に向かった。
しかし、事件は起きる。
東福山駅で急病人。
岡山駅で人身事故。
実に2時間の遅れが発生し、完全に計画が狂った。
その時はとっさの判断で途中の大垣で泊まり、なんとかリカバリーできた。
今回はその時と一緒に行った匿名希望氏と同行する。
また、青春18きっぷで岡山以西に行くのはこれが3回目である。
1回目は今紹介した初コミケの時。
2回目は以前記事に載せたこれ。
http://shirasabakun.hatenablog.com/entry/2014/09/20/210510
2回とも岡山駅で足止めを食らっている。
いわゆるトラウマなのだ。
そんな不安をよそに、すべては順調に行き、
当時の最新型車両である227系に乗り、広島県を横断していった。
糸崎駅で岡山行き普通列車に乗り換える。ついに問題児とご対面や・・・
この煽りスキル満載の接近メロディーを聞いた回数は1回であった。
そう、ついに!
ついに!
何事もなく岡山駅を通過したのである!!!
ありがとう岡山愛してるよ!!!
姫路まで着けば米原まで一気に新快速で駆け抜ける。
岐阜駅のサイゼリヤで晩飯を取ったあと、
23時20分、この日の最終目的地である美濃太田駅に到着した。
駅から20分ほど歩いたところにあるネットカフェでこの日の夜を過ごした。
5時前、美濃太田駅に戻ってきて今日一番の列車に乗る。
キハ25系気動車高山行
スキー客で込み合う列車は山奥へと進み、雪も降ってきた。
2時間半ほどで、列車は終点高山駅に到着した。
「次の予定」まで時間があるので少し高山市内を散策する。
ここ、高山市は日本一面積が広い市である。
その広さは東京都に匹敵する。
ゆえに豪雪地帯であり、この日も当然のごとく雪が降っていた。
ある交差点を取ってみても、雪の重みでたわみにくいよう、
信号機が縦に配置されており豪雪地帯特有の風景がうかがえる。
また、飛騨の小京都とも呼ばれており、古い町並みが多く残されている。
さて、高山駅に戻り、「次の予定」のためにバス乗り場に向かう。
アイエッ!?
到底1つのバスには乗り切らない人の量。
これはまずったか、と思ったが、臨時で後続バスがすぐに来てくれたので助かった。
察しの良い方はもうおわかりであろう。
バスに揺られること1時間。
白川郷に到着した。
白川郷の合掌造りは世界遺産としてももちろん知名度が高い観光地で、
「ひぐらしのなく頃に」の舞台となった地でもある。
途中、「ひぐらしのなく頃に」前原宅の元となった施設も通りすぎた。
まずはバスを使って高台に登る。
雪景色の白川郷を一望。
この日の一番の目的と言ってもよかったかもしれない。
ただ、この年は歴史的暖冬で、これでも例年より雪が極めて少ないそうだ。
高台から降り、次に向かったのが白川八幡神社である。
「ひぐらしのなく頃に」では古出神社の舞台となった場所である。
賽銭箱の裏に遺体はなかった。
絵馬はご覧の通り。やはり聖地である。
さらに次に向かったのは和田家。
「ひぐらしのなく頃に」では、園崎家に該当する。
それくらい、白川郷で最も重要な建物と言ってよいだろう。
和田家の前でいつも通りの自撮り。
通行人が映る痛恨のミス
すごい怪訝な目で見られた。
和田家の前で改めて撮ってもらった。
中は観覧できるのでぜひ行ったときは見ていただきたい。
こんな風に適当に撮ってもなんか雰囲気が出るのがいいところ。
これは待ち合わせ場所・・・
昼は飛騨牛やら地元の食べ物。やはり人が多く、少し並んだ。
白川郷は歩いているだけで楽しい。
冬だと雪化粧の合掌造りが見られる反面、通行止めなど立ち入れない場所がいくらかある。
是非また夏、それこそひぐらしのなく頃に来てみたいものだ。
高山を経てもと来た道を戻っていく。
16時前、ある場所に降りた。
下呂(げろ)駅である。
こんな名前だけど下呂温泉は日本屈指の温泉地。
飛騨川を渡るとそこは温泉街が広がっている。
ここで購入したのは下呂温泉湯めぐり手形。
温泉3か所を選んで温泉巡りできるというものである。
ただし、この日は年末ということもあり、営業している温泉が限られているうえに
非常に人が多く混雑していたので行ける温泉は限られた。
露天風呂から温泉街を見下ろす。
このクソ寒い中入る温泉は格別であった。
全国チェーン強し。
温泉に入っている途中、自宅から髭剃りを持ってきたのを思い出した。
もう2日剃ってないからここで剃っておくか。
アホ
(つづく)