西部四国編_中編
前回のラバライブ!
宿が無い。
結論から言うと宿を見つけた。
さかのぼること2時間前。
町長と別れた俺は晩飯を食べるために
中村駅近くにある「サンリバー四万十物産館」に向かう途中
1件の民宿を見つけた。
いつもならスルーするであろうこの民宿、
見た瞬間に妙に引っかかるものがあったのだ。
こんな形で回収することになるとは。
名前をはっきり覚えていたので、
というか民宿土佐。わかりやすいよね。
調べるとすぐ電話番号が出てきたので電話をかけると、
1部屋だけあいていた。
素泊まり3500円、まあこの状況下では上等だろう。
翌日8時ごろ、中村駅前のバスターミナルに向かう。
中村駅
この日は県随一の観光名所足摺岬へと向かう。
というのは建前で、私が旅をする目的の
一つに定着しつつある「自殺名所めぐり」である。
田宮虎彦(1911〜1988年)作「足摺岬」は
プロレタリアート思想の嫌疑で投獄された苦学生が
足摺岬の断崖から飛び込み自殺をしようと苦悩するという文学作品で
1954年に 吉村公三郎監督によって映画化されている。
その後足摺岬は自殺の名所になったそうだ。
(参考文献:https://4travel.jp/travelogue/10032228)
ここまでの軌跡
途中、土佐清水市中心部に近づくにつれ、乗客が増えだした。
平均年齢が高すぎるバス車内。
ここ土佐清水市は鉄道は通っていない。
最寄り駅は先ほど出てきた隣の四万十市の中村駅であり、
東京から最もアクセスに時間がかかる市のひとつだそうだ。
その不便さゆえに高齢化が深刻な市なのである。
その土佐清水市中心部を過ぎ、中村からバスに揺られること約2時間。
足摺岬に到着した。
THE 岬って感じ。
流石は自殺の名所、確かにここから飛べばひとたまりもなさそうだ。
ん?
こんなところで釣りやってる!
まあ釣りはできませんがせっかくここまできたことですし、
飛び降りたろ!
ちなみにこの写真の撮り方
1時間も滞在すれば十分満喫できた。
ただ、昨日に引き続き、トイレにメッチャ蚊がいてキレそうだった。
バスで中村駅まで戻り、特急「あしずり」に乗る。
列車に揺られること2時間弱。
終点高知駅に到着した。
高知県の代表駅、高知駅。
特急はともかく、普通列車はほぼ単行(1両編成)の気動車ばかりで
地方都市の悲しい運命である。
しかしここ高知市には路面電車が走っており、
市内の往来は盛んである。
さて高知に到着して早速乗るのは路面電車ではなくバス。
1時間弱で到着したのは桂浜である。
桂浜とだけ聞くとピンとこない人も多いと思うが、
これが桂浜。
画像を見ると、なんか見たことある気がすると
お思いの方も多いのではないだろうか。
奥の方に神社っぽいのが見えるので登ってみる。
ん?
ま た 釣 り 人 か
なお、さすがは坂本龍馬ゆかりの地。
以上桂浜でした。
雨が降りしきる中、顔ハメを一人で撮る男性を目の当たりにした
後ろの二人組はどんな気持ちなのだろうか。
市内中心部に戻り、伊野方面の路面電車に乗る。
ちなみに接近メロディーがファミマ入店のアレだった。
しばらくして多分、曙町かなんかで下車。
高知の路面電車はあまり金がないためか手抜きポイントが2か所。
1.安全地帯での乗降
みなさん乗降場があるのが当たり前だと思ってませんか?
熊本ではそうですが、高知では地面の上にダイレクトに降ろされるんです。
2.単線
熊本では複線といって、常に列車がすれ違えるよう、
レールが2セット並べて敷かれてますが、高知では1セットのみ。
これを単線といい、常には列車がすれ違えないのだ。
ゆえにこんな珍しいものが
真ん中、見えにくいがこれはタブレットといい、
このタブレットを持っている列車だけが
閉そく区間(列車がすれ違えず1列車だけが進入を許される)
に進入することができるものだ。
そのタブレットを交換し、
「こっちはこの区間終わったからそっちの列車は入ってもいいぜ」
という儀式である。
現在は多くが自動化されており、現存するものは少ない。
このへん詳しく語りたいところだがわからない、
そもそも興味ない人続出しそうなのでこの辺で。
他にも後免(ごめん)という駅に行く列車にはこんなものが。
なんか画像素材に使えそうだ。
さて中心部に戻りこれも観光地の一つ、ひろめ市場で腹ごしらえ。
ええ・・・
日本三大がっかり名所のひとつだそうです
(札幌の時計台、高知の播磨屋橋、3つめは諸説あり)。
宿泊地のネットカフェはちゃんと24時間営業であることを確認して行った。
ネットカフェが夜間通して営業してることに感謝して高知の夜を過ごした。